(っ´▽`)っ

A「なあ二人とも、俺は昔から気になってる事があったんだが」
B「いきなりなんだ唐突に」
C「こいつの話題はいつも唐突だよな」
A「泉ピン子っているよな」
B「無視して話題進めたぞ。しかも泉ピン子とは本当に唐突だな」
C「こいつどうも最近「渡る世間は鬼ばかり」の再放送見たらしいからな。それじゃねえの?」
B「あー、夕方にやってるアレか。暇なんだな」
A「やかましい。それに最近っつーか今日たまたま見ただけだ」
C「はいはい、それで泉ピン子がどうしたんだよ」
A「どうしたもこうしたもない。そもそも泉ピン子はどうして”ピン”子なんだって事だよ」
B「そりゃ……芸名だからだろ」
A「そうじゃなくってその”ピン”はどこから出てきたかって事だよ」
B「なるほど。そういやどうしてなんだろな?」
A「うむ。そこで俺が思うにだな……」
C「なんか彼女の顔がまん丸で麻雀のイーピンみたいだからだそうだ」
A「…………」
B「へー、なんだか嘘っぽいなそれ」
C「いや、これは昔ググった事があるからたまたま知ってた。嘘だと思うなら”泉ピン子”、”芸名”、”由来”辺りでググってみれば何件目かに出てくるぞ」
B「ほうほう」
A「いや、だからだな……」
B「ん? 長年の疑問が晴れて良かったじゃないか」
A「だから、そんな普通っぽい由来とかはどうでもいいんだよ!」
B「何がどうでもいいんだよ……」
C「大方なんか嘘の由来でも教え込もうとでもしてたんだろうさ」
A「違うっ! そんな普通の由来じゃ面白くないだろう!? もっとこう有り得ないような斬新な由来だった方が面白いじゃないか!」
B「なんだそりゃ」
C「こいつこういうわけ分からん妄想好きだからなぁ……」
A「別にいいじゃないか妄想したって空想は人間に与えられた特別な快楽の一つなんだぞぅっ!」
B「空想と妄想じゃ大違いだろ……」
C「まあいいよ。で、お前が考えたその妄想とやらはどんなんだ? 聞かせてみろよ」
A「うむ。このピン、て響きはそもそも人間や生き物の名前としては不自然過ぎると思うのだ」
B「なるほど。で?」
A「つまりこのピン、てのは擬音語だと思うのだな。ピン、という。つまり彼女は芸名を考える時にいい物が中々思いつかなくって、きっと事務所の奴とこういう会話をしたのだよ! 『なーんか”ピン”とこないなぁ』と! そして事務所の社長が『それだ! ”ピン”だ』とね」
B「…………へー」
C「…………ふーん」
A「…………」
B「…………で?」
C「…………で?」
A「すまん、今回はちょっと面白くなかったかなーって自分でも思った」
B「今回は、かよ」
C「今までお前が語った妄想が面白かった試しがねぇよ」