どっかで聞いた話だけど

漫画を描く時には「蛇口のまわり」を想像せよ、という言葉があるそうです。
ぽつんとある蛇口。でもそれだけでは読者には何も伝わらない。
蛇口のまわりに汚れた食器類があって、流し台があればそれらのまわりには更に台所、
また石鹸やスポンジ、シャンプーリンスがあれば浴槽があってお風呂場、などと言ったように
一つのものを表現する時にはそのまわりのものを想像する事によってそのものがより効果的と表現出来る、といった意味だそうで。
漫画に限らず文章も、またただの一枚絵や音楽その他に至るまで当てはまる事だと思います。
ただこれ、色々と妄想を巡らせ過ぎるとただ設定だけが無駄に積み重なって身動き取れなくなる事もありますよね。
あくまで表現したいのは「蛇口」である、という事は忘れてはならないと思います。
どんな物語、どんな世界、どんな作品であっても主題、テーマという物がある筈ですしね。
とはいえ、息抜きや趣味や片手間に書く絵や文、漫画ならばその範疇ではない訳ですが。


で、自分の思考はさっさと無駄な講釈垂れる方向から本筋である原稿に素直に向かいなさい。(ああ説得力無ぇ……)
既に連絡は取ってあるけど、改めて主任ごめんなさい。